UFOCaptureExは UFOCapture の実験用バージョンです。
ここではV1.62の動体検出位置表示機能の実例を紹介します。
2003年9月27日の夜は曇りで晴れた時間は延べで1時間程度しかありませんでした。全体で13個のクリップがキャプチャさました。
以下はそのログです。
最初の2つのクリップはPro版のもので、その動作検出位置記録bmpファイル(ヒットファイルと呼ぶことにします)はありません。
最初ですので、残りの11個のクリップの全ヒットファイルを以下に載せます。名前とスーパーインポーズの時刻がずれているように
見えるのは名前は監視開始時刻、スーパーインポーズはキャプチャ終了(次のクリップの監視開始)時刻になっているためです。
M20030927_200036.bmp
雲の前を黒い鳥が飛びました。Sense Bright Obj Only (通称BOモード)の効果で検出点は大変少ないのですが、それでも時間平均値が僅かに動くため、全体として検出対象になることもあります。 |
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M20030927_203658.bmp
これも黒く映る鳥です。 BOモード以前はこのような黒い移動物体が曇りの日には数十から百個程度撮れてしまいました。 BOモードは本当にありがたいです。 |
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M20030927_203737.bmp
これはヘリコプターです。 低空を飛ぶヘリコプターは真下からみると点滅していないことも多いようです。 |
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M20030927_215628.bmp
これは白く映る昆虫の軌跡です。雲の中では背景が白いので殆ど検出されていませんが、背景が黒い部分に差し掛かると激しく検出されています。 |
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M20030928_003538.bmp
これも昆虫(白)です。 全体として空色の点が多いのは、このクリップが長時間連続監視した後にキャプチャされたことを物語っています。 このようにV1.62のヒットマップにはそのクリップの監視開始時からキャプチャ終了時点までにDetectLevelを超えた全点が表示されます。 |
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M20030928_032707.bmp
昆虫(白)です。 見事な軌跡で、羽ばたきが感じられます。 参考までに動画をご覧下さい。 |
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M20030928_032738.bmp
昆虫(白)です。 ようやく雲が薄くなり、恒星のマスクが目立ってきました。 マスクでぎょしゃ座のカペラやその周辺の星が示されています。わかりますでしょうか。 |
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M20030928_034016.bmp
昆虫(白)です。 凄く透明度が上がってきて恒星のマスクが増えました。当日のマスクレベルは105-5です。 |
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M20030928_035807.bmp
昆虫(白)です。 軌跡が曲がっているのですぐ昆虫と分かります。 |
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M20030928_040002.bmp
はてこれは? と思ったら、左下に注目して下さい。短いですが、直線的軌跡があります。 これは流星です。 参考までにこの動画をどうぞ。 |
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M20030928_042437.bmp
昆虫(白)です。 もはや薄暮ですが、凄い星の数です。 |
以上です。全体を通して、画面最下部数10ドットに空色がないのが気になります。バグかもしれせまん。調査します。
(後ほど調査した所、ヒット画像の転送ミスでした。ビット画像のない部分でも検出は正常におこなわれているのでご安心の程を)
さておき、あまりにも沢山の恒星がマスクされているので、思わず星座線を書いてみたくなりました。以下です。
右がペルセウス座、中央はぎょしゃ座、左はふたご座です。ふたご座の中央にあるのは土星です。
夜空の星って、東京の空にも本当にその位置にあるんですね。
さて、何等星までマスクされているでしょうか......
上の方の画像だともっとあるようですが、この画像でも6.0等星が見つかりました。逆に5等星位でもマスク
されていないものもあるかもしれません。カメラへの映りは必ずしも等級どおりにはならないようです。