UFORadiant マニュアル prev index next SonotaCo.com SonotaCo Network
軌道データ(Orbit) : orbitディレクトリ内のcsvファイルに格納 | ||||
名称 | フィールド名 | 形式 | 単位 | 備考 |
レコードバージョン | Version | int32 | - | 500+バージョン番号 (当面 501固定) |
軌道ID | OID | UINT32 | - | DSID*100000+serial(重複しないデータ識別番号) |
有効フラグ | use | UINT32 | - | 0 : 無効レコード、1:有効レコード 精度の悪いレコード、重複するレコードなどを手動で排除するためのフラグ |
軌道名 | name | an max63 | - | 個々の軌道に付与する任意の名称 UFOOrbitから移入したデータは観測日時が名称となります。 重複しても構いません。 |
観測準ユリウス日 | mjd | float32 | day | 観測日時の準ユリウス日 |
太陽黄経 | sol | float32 | deg | 観測日時の太陽黄経 |
赤経 | ra | float32 | deg | 修正輻射点の赤経 |
赤緯 | dec | float32 | deg | 修正輻射点の赤緯 |
地心速度 | vg | float32 | km/s | |
軌道型 | type | int32 | - | >1 平均流星軌道 (値は平均した流星軌道数) =1 単独流星軌道 =0 群情報から逆算した代表流星軌道 =-1 彗星軌道(リザーブ) =-2 小惑星軌道(リザーブ) |
軌道長半径 | a | float32 | AU | a |
近日点距離 | q | float32 | AU | q |
軌道離心率 | e | float32 | - | e |
近日点引数 | peri | float32 | deg | ω |
昇交点黄経 | node | float32 | deg | Ω |
軌道傾斜角 | incl | float32 | deg | i |
平均近点角 | M | float32 | deg | 小惑星軌道用リザーブ |
近日点通過時刻/元期 | T/e | float32 | day | 彗星/小惑星軌道用リザーブ |
位置測定誤差 | r_sd | float32 | deg | 輻射点位置に換算した観測および計算誤差 ( 不明の場合は9.0以上) |
速度測定誤差 | v_sd | float32 | km/s | 地心速度の観測および計算誤差(不明の場合は9.0以上) |
発光点高度 | Hb | float32 | km | |
消滅点高度 | He | float32 | km | |
輻射点天頂距離 | zr | float32 | deg | |
絶対等級 | mag | float32 | - | |
質量 | mass | float32 | g | |
備考 | memo | an max63 | - | |
群データ(Stream) : UStream.csv | ||||
レコードバージョン | Version | int32 | - | 300 + バージョン番号 (当面301固定) |
群ID | SID | UINT32 | - | DSID*100000+serial(重複しないデータ識別番号) |
有効フラグ | use | UINT32 | - | 0 : 無効レコード、1:有効レコード |
群コード | code | an max7 | - | 群の短縮符号 |
群名称 | name | an max63 | - | 群の正式名称 |
群開始太陽黄経 | sol1 | float32 | deg | |
群終了太陽黄経 | sol2 | float32 | deg | |
極大太陽黄経度 | solp | float32 | deg | |
極大赤経 | ra | float32 | deg | |
極大赤緯 | dec | float32 | deg | |
赤経日々移動量 | dra | float32 | deg/day | 極大日の輻射点における移動方向ベクトル赤経成分 |
赤緯日々移動量 | ddec | float32 | deg/day | 極大日の輻射点における移動方向ベクトル赤緯成分 |
地心速度 | vg | float32 | km/s | |
群タイプ | type | int32 | - | 当面1固定 1以外の場合は R,dv,D'を個別定義する。 |
輻射点位置誤差 | R | float32 | deg | >0 : 輻射点位置による分類を行う際の許容輻射点位置誤差 =0.0 : デフォルト(R=3.0として扱われる) <0 : 位置によるこの群への自動分類を無効とする |
速度誤差 | dv | float32 | km/s | >0 : R-vg gouping を行う際の許容速度誤差 =0.0 : デフォルト(比較対象の30%を許容誤差とする) <0 : 速度によるこの群への自動分類を無効とする |
D'誤差 | D' | float32 | - | >0 : D'判定に使用する閾値 =0.0 :デフォルト(0.10として扱われる) <0.0 : D'判定によるこの群への自動分類を無効とする |
代表軌道ID | TypicalOID | UINT32 | - | D'判定に使用する代表軌道要素をもつ軌道データのOID |
備考 | memo | an max63 | - | |
群リスト(List) : UList.csv | ||||
レコードバージョン | Version | int32 | - | 100+バージョン番号(当面101固定) |
リストID | LID | UINT32 | - | DSID*100000+serial(重複しないデータ識別番号) |
リスト名称 | name | an max63 | - | |
リストバージョン | ver | an max63 | - | |
備考 | memo | an max63 | - | |
SOlink : USOlink.csv | ||||
レコードバージョン | Version | int32 | - | 400+バージョン番号(当面401固定) |
群データID | SID | UINT32 | - | |
軌道データID | OID | UINT32 | - | |
LSlink : ULSlink.csv | ||||
レコードバージョン | Verion | int32 | - | 200+バージョン番号(当面201固定) |
リストID | LID | UINT32 | - | |
群データID | SID | UINT32 | - | |
軌道ファイル情報(OFile) : UOFile.csv | ||||
レコードバージョン | Version | int32 | - | 900+バージョン番号(当面901固定) |
使用フラグ | use | UINT32 | - | 0: 不使用 1:使用 |
軌道ファイル名 | name | an max63 | - | |
備考 | memo | an max63 | - | |
情報源ID(DSID) : UDSID.csv | ||||
レコードバージョン | Version | int32 | - | バージョン番号(当面 1固定) |
情報源ID | DSID | UINT32 | - | 1〜42948 (詳細はID管理の説明を参照して下さい) |
使用フラグ | use | UINT32 | - | 0: 不使用 1:使用 |
情報源コード | code | an max 7 | - | 重複しないできるだけ短い符号を推奨 |
未使用先頭ID | IDnext | UINT32 | - | 同じDSIDを利用したID内で未使用の先頭ID |
備考 | memo | an max 64 | - |
データ形式の注意点
群の軌道の自動分類論理は以下です。
[D' 判定値の計算方法]
D'は以下の式により計算されています。
[複数の軌道の平均軌道計算方法]
SkyMapおよびOrbitMap上にはその時点で選択されている軌道の平均軌道要素が表示されています。これらは、以下により計算されています。
(1)sol,ra,dec,vg : 選択軌道データのsol,ra,dec,vgのType (各データが既に平均値だった場合の平均軌道数, 観測データは1) を重みとした平均および分散 (群の代表軌道はType=0であるため、平均値計算には算入されません)
(2)mjd,a,q,e,node,peri,incl : (1)の平均sol,ra,dec,vgを使用して再計算した値 (mjdはリファレンスに設定されている年を基準として計算)
(3)sR : リファレンスのra, dec と各軌道のra,decとの角距離の平均
(4)dra,ddec : リファレンスの ra,decと各軌道のra,decとの差を リファレンスの太陽黄経と各軌道の太陽黄経との差を重みとして平均した値を日単位に換算したもの
(5)mR : (4)が定まった後にその値を用いて求めた各軌道の観測日時における予想輻射点位置と各軌道の輻射点位置との角距離の平均
[群データの問題点について]
流星の速度には以下があります。
Vg ...地球の引力を受ける前の流星の速度(地心速度)
Vi ...大気抵抗減速を受ける前の流星の大気圏外速度(無限遠速度)
Vo ...実際に観測される流星の速度(観測速度)
( Vg→天頂引力と日周光行差→Vi→大気抵抗減速→Vo )
また、輻射点座標については、以下があります。
真輻射点 ... 真の輻射点?
修正輻射点 ... 視輻射点を天頂引力、日周光行差、地球自転速度を考慮して補正して求めた輻射点座標
視輻射点 .. 複数の観測から求めた観測日時における輻射点方向
UFORadiantでは 流星の速度として、地心速度 Vg 、輻射点座標については 修正輻射点のみを使用しています。
過去の群データの中には、Vgを使用しているものと、Viを使用しているものが混在している可能性があります。これについては今後とも注意して、Vgに統一してゆく必要があります。
UFORadiantの自動クラスタリングは以下の手法を採用しています。
UFORadiantの自動クラスタリング機能では、自動的に群を生成します。この際、生成される群コードは以下の規則によって命名されます。
群コード := "i_c"
Stream Code は 流星の出現日、輻射点座標、地心速度の概要を短い文字列で表現するための文字列で、36進数4桁の文字列です。
36進数の1桁は'0'〜'9'の次に'a'〜'z'を使用して表現します(例えは 'b' は10進数で11, 'z' は35を示します)
Stream Code の4桁を srdv とすると各桁は以下の代表軌道の値を用いて、以下で計算します。
例 : "qbbf" (ふたご座流星群の代表軌道の値の例)
UFORadiantは SonotaCo が作成したプログラムです。
本プログラムの配布元はSonotaCo.comのみとします。再配布は行わないで下さい。
学術分野あるいは個人の趣味としての非営利目的使用に関しては自由に使用して頂いてかまいません。
営利目的使用に関しては SonotaCo.comまでお問い合わせください。
利用するデータの著作権は各々データの作成元にあります。各データの処理結果の利用方法についてはデータの作成元にお問い合わせください。
プログラムについては改善の努力を惜しみませんが、バグがある可能性があります。本プログラムの利用結果については SonotaCoは一切の責任を負いません。
V0.01公開時点で、以下のフォーラムで本プログラムに関する技術的問い合わせを受け付けています。質問、ご意見等は以下をご利用ください。
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=864
UFORadiantは過去の多くの流星研究の成果の上に成り立っています。これまでの多くの研究者、観測者、技術的手法や観測結果を公開されている方々に敬意と感謝を表します。
UFORadiantはUFOCapture,UFOAnalyzer,UFOOrbit無しでは有り得ませんでした。それらは、それを使ってくださる方によって育てられました。インタネットやミーティングを通じて各種の技術的資料を提供頂いた皆さん、叱咤激励を頂いた皆さんに深く感謝します。また、SonotaCo Networkのフォーラムに日々観測データを公開してくださっている方々、フォーラムの維持発展に協力頂いている皆様にお礼申し上げます。同時観測データの蓄積はかけがえのないもので、多くの人の努力があって始めて得られるものです。皆さんの貢献に応えるべく、今後とも努力していきたいと思いますので、なにとぞよろしくお願いします。
[2006/3/18] V0.01 初版公開
[2006/3/20] V0.02
[2006/3/24] V0.03,V0.04
[2006/3/30] V0.05
[2006/4/28] V0.06
[2006/5/26] V0.07
[2007/4/6] V0.08
[2007/4/7] V0.09
[2007/5/20] V0.10
[2007/6/2] V0.11
[2007/6/3] V0.12
[2007/6/5] V0.13
[2007/7/8] V0.14
[2009/4/25] V0.15