UFOOrbitV2 Users Manual

UFOOrbitは同時観測された流星情報からその軌道を計算し、閲覧するためのツールで、以下の機能があります。

- インストール

- 基本的な処理の流れ

  1. 複数地点の流星観測情報(UFOAnalyzer出力)である M*.csv を集め、特定のディレクトリに格納しておきます。
  2. 1.のディレクトリを Mainシートのcsv dir に指定します。
  3. 読み込み日付範囲を all/rage/latest などで指定し、read M.csv ボタンを押して M*.csv を読み込みます。
  4. 読み込み後に自動的に同時流星の検出と分析が実行されます。
  5. 各シートの機能を使って閲覧し、必要なら 各マップのsaveボタンで図を出力します。
  6. 必要なら Mainシートの save U.csv を押し、UFORadiant用の U2_*.csv を出力します。

- 操作方法

[ ベースウィンド]

ベースウィンドは、タイトルバー、左シート部、右シート部、下部のレコードリストの4つからなっています。

[Main シート]

csv dir : "..."ボタンで M*.csv を読み込む入力ディレクトリを指定します。サブディレクトリがある場合にはその全てが読み込み対象になります。

out dir : "..." ボタンで マップとU.csv の出力先ディレクトリを指定します。

read M.csv : 指定ディレクトリ内の全csvを込みこみ処理します。

save U.csv : 下部のリスト内で * がついているレコード内容を out dir に csv 形式で保存します。

all : 入力ディレクトリ内の全レコードを処理対象にします。

range : 左の年月日指定欄の y1/m1/d1 〜 y2/m2/d1 (UTC) を処理対象とします。

latest : 現在の日時から 左で指定されている日数の範囲のレコードを処理対象とします。

IDリスト : 読み込まれたレコード内の全IDが表示されています。以下の指定ができます。

all on: レコードリストの * をすべてオンに設定します。

all off: レコードリストの * をすべてオフに設定します。

1/t : 同一流星内で、最も 総合品質尺度 QAの大きな1つの流星のみレコードリストの * をオンに設定します。

[Quality シート]

Quality シートでは、軌道計算に使用するレコードの選別条件を指定します。

Single 選択条件

名称 単位 意味
Qo deg 観測経路角
dur sec 継続時間
Nts sample 継続時間内のサンプル数(フィールド数またはフレーム数)
Nos sample 継続時間内で実際に対象が検出されたサンプル数
leap % (Nts - Nos)/Nts*100.0
tme sec キャプチャ時に指定されている観測時刻精度
rstar クリップ分析時の比較恒星数
ddeg deg クリップ分析時の平均位置測定誤差
cdeg deg クリップ分析時の平均経路内位置直線性誤差
drop f check - キャプチャ時にフレームドロップが発生していたものを排除
inout check - 測定した流星の始点終点が画面端に近い(視野外だった可能性が高い)ものを排除

Pair 選択条件(同時観測を形成する両レコードで同時に成立した組み合わせのみが選択されます)

名称 単位 意味
dt sec 観測時刻差 (*1)
GD km 観測地点間基線長
Qc deg 観測平面交差角
Ed deg 輻射点位置誤差評価角(*2)
Ex deg 経路決定誤差評価角(*3)
Vo km/s 流星の観測速度 (下限の設定)
e - 離心率 (速度の上限の設定に相当)
dGP deg 地表経路の極方向の観測点間の差
Gm % 経路の観測区間重複率
dV % 2地点間で計算した観測速度
H1 km 開始点高度(上限設定)
H2 km 終了点高度(上限設定)
zmv deg 天頂引力補正による輻射点位置移動角度
QA - 総合品質尺度(*4)
H1>H2 - 開始点高度が終了点高度より低いものを排除

*1 : 時刻の同時性判定にはdtでの指定以外に流星継続時間とtmeが考慮されます。このこめ dt で指定されている値以上の観測開始時刻差があるものが結果に含まれることがあります。

*2 : Ed は 観測時の位置測定誤差に、経路長、輻射点離隔、観測平面交差角を加味して算出されている 輻射点位置の誤差を評価する値です。

*3 : Ex は Ed に終点経路垂線角による評価を加味した値で経路上の位置計算誤差を評価する値です。

*4 : QA は Qo と Ex を主にした総合評価尺度(0.0 〜 1.0)です。1.0に近いほど信頼性が高いことを示しています。

[Stream シート]

Stream シートでは群分類パラメータの設定と表示群の指定を行います。

dr%: 計算により求まった修正輻射点座標(ra_t,dc_t)とカタログ上座標間の角距離dr の カタログ上半径との比率の許容上限百分率を指定します。

dv%: 計算により求まった地心速度(vg)とカタログ上地心速度との速度差dv のカタログ上地心速度との比率の許容上限百分率を指定します。

ddays : カタログ上の出現日付範囲 M/D1 〜 M/D2 を ddays 日前後に延長して判定します。

群判定は、dr,dv,ddaysのすべてが許容される中で最もdrの小さい群に分類されます。

all on: すべての群の*をオンに設定します。

all off: すべての群の*をオフに設定します。

cnt > 0: 分類された流星数(cnt)が正のもののみ*をオンに設定します。

表中のcnt列には、その群に分類された レコード数が表示されています。Mainシートで 1/t ボタンを押すことにより、重複を省いた流星数とすることができます。

表中の行をクリックすると、その群に分類されたレコードのみを各種マップに表示できます。1/t 表示状態であった場合はそれが解除されます。改めてMainシートで操作してください。

表中の行を ctrlキーを押しながらクリックすると、追加指定できます。

re-group: 設定されている条件で群分類をやり直します。single site モードでも有効です。

[Radiant map シート]

Radiant map は サムソン図法上の全天図上に輻射点をプロットするものです。以下のオプションを指定できます。

特定の輻射点をクリックすることにより、そのレコードを選択ハイライト表示することができます。

[Trail map シート]

Trail map は 心射図法上に、観測経路、輻射点方向、観測輻射点、修正輻射点をプロットするものです。以下のオプションを指定できます。

Trail map 上では特定の経路(明るい緑)をクリックすることにより、そのレコードを選択することができます。

選択されたレコードはレコードリストとマップ上でハイライト表示されます。

Trail map 上には視輻射点と修正輻射点が以下のように示されています。

[Ground map シート]

Ground map は心射図法の背景地図上に観測点、観測方向、流星経路を表示します。下のオプションを指定できます。

特定の観測方向(明るい緑)をクリックすることにより、そのレコードを選択ハイライト表示することができます。

[Orbit シート]

Orbitは太陽系俯瞰図上に流星軌道を表示します。以下のオプションが指定できます。

特定の軌道をクリックすることにより、そのレコードを選択ハイライト表示することができます。

- 技術資料

ベースウィンドリスト内容 (U2_*.csv 内容と対応しています。single siteモード時は一部しか数値が有効になりません)

列名 形式 単位 備考
* a1 - *: displayed
# d - number of meteor
localtime a20 - YYMMDD_hhmmss
mjd f day 修正ユリウス日(UTC準拠)
sol f deg 太陽黄経
ID1 a20 - 観測点ID
ID2 a20 - 参照観測点ID
amag f - 絶対等級
ra_o f - 視輻射点 赤経
dc_o f - 視輻射点 赤緯
ra_t f deg 修正輻射点 赤経
dc_t f deg 修正輻射点 赤緯
elang f deg 修正輻射点 黄経
elat f deg 修正輻射点 黄緯
vo f km/s 観測速度
vg f km/s 地心速度
vs f km/s 日心速度
a f au 軌道長半径
q f au 近日点距離
e f - 離心率
p f year 周期
peri f deg 近日点引数
node f deg 昇交点黄経
incl f deg 軌道傾斜角
stream a7 - 流星群名
dr f deg 輻射点位置誤差
dv% f % 地心速度誤差
dur f sec 継続時間
Qo f deg 観測経路角
mag f - 観測等級
av f deg/sec 観測角速度代表値
Voa f km/s reserved
Pra f deg 観測経路極ra
Pdc f deg 観測経路極dec
GPlng f deg 地上経路極lng
GPlat f deg 地上経路極lat
ra1 f deg 始点赤経
dc1 f deg 始点赤緯
az1 f deg 始点方位
ev1 f deg 始点仰角
lng1 f deg 始点経度
lat1 f deg 始点緯度
H1 f km 始点高度
LD1 f km 始点観測点間距離
Qr1 f deg 始点輻射点離角
Qd1 f deg 始点経路垂線角
ra2 f deg 終点赤経
dc2 f deg 終点赤緯
az2 f deg 終点方位
ev2 f deg 終点仰角
lng2 f deg 終点経度
lat2 f deg 終点緯度
H2 f km 終点高度
LD2 f km 終点観測点間距離
Qr2 f deg 終点輻射点離角
Qd2 f deg 終点経路垂線角
LD21 f km 観測経路長
az1r f deg 始点からみた輻射点方位
ev1r f deg 始点からみた輻射点仰角(突入角)
evro f deg 視輻射点仰角
evrt f deg 修正輻射点仰角
Nts d sample 継続時間サンプル数
Nos d sample 観測サンプル数
leap f % 非観測サンプル率
rstar d star 参照恒星数
ddeg f deg 平均恒星位置測定誤差
cdeg f deg 平均経路位置測定誤差
drop d 0/1 キャプチャ時のドロップフレーム有無
inout d 0/1/2/3 始点終点視野内種別

0: 始点終点が視野境界
1: 終点が視野境界
2: 始点が視野境界
3: 始点終点ともに視野内

tme f sec 時刻設定誤差
dt f sec 2観測点の開始時刻差
GD f km 2観測点間距離
Qc f deg 観測平面交差角
dGP f deg 地上経路極方向差
Gm% f %, -km 観測経路重複率 または 経路間距離(負)
dv12% f % 観測速度差%
zmv f deg 天頂引力補正による輻射点移動角
Ed f deg 輻射点位置誤差評価角
Ex f deg 経路決定誤差評価角
QA f - 総合品質
Y_ut d year 観測年(UT) V2.02追加
M_ut d month 観測月(UT) V2.02追加
D_ut d day 観測日(UT) V2.02追加
h_ut d hour 観測時(UT) V2.02追加
m_ut d minute 観測分 V2.02追加
s_ut f second 観測秒 V2.02追加

[制限]

[外部データ入力]

[利用条件]

UFOOrbitV2 は 2004年12月に作成したUFOOrbit の改良版でSonotaCoの著作物です。

個人の非営利目的に限り無償でご使用頂けます。再配布は禁止します。

UFOOrbitが出力する図については、非営利目的の教育および学術用途には自由にお使い頂いてかまいません。

その他の使用に関してはSonotaCoまでご相談ください。

尚、UFOOrbitV2 のパーケージには、第三者の公開データを元にしたデータが含まれています。取り扱いにはご注意ください。

[改版履歴]

V2.12 2008/5/25

V2.11 2008/2/27

V2.10 2008/2/9

V2.06 2007/10/24

V2.05 2007/9/29

V2.02

V2.01 2007/5/20

V2.00 2007/4/9 初版