UFOCaptureEx V1.65

UFOCaptureEx は UFOCapture の実験用バージョンです。

このページでは UFOCaptureEx のV1.65より搭載された ClearH モードおよび Store Map モードについて説明します。


Clear H モードは Disp H(ヒットマップ重畳表示)モードにおいて有効な機能で、キャプチャ中以外では毎フレームヒットマップをクリアします。

Clear H モードを指定しておくと、クリップへの記録が開始される以前の無効だった検出画素をヒットマップから除き、正味の検出期間中のヒットマップを作成することができます。これによって、流星位置がより分かりやすくなり、ヒットマップを流星位置を示す静止画として利用する場合にも不要な輝点を含まない綺麗な画像とすることができます。

(一方、従来からの Clear H = OFF 状態では監視期間中の全検出画素が記録されるので、シンチレーションのマスク漏れや、無視された1フレームノイズ、レベルが不適当なことによる異常検出等を調査することができます。)

以下の画像は Disp A=ON Disp H=ON Clear H=OFF のbmpです。

画像には恒星、および上部の流星以外にノイズによる沢山の1ドット輝点が入っています。

これに対し、Clear H モード (Disp A=ON Disp H=ON Clear H=ON) では以下となります。

このように、1ドット検出点が殆ど含まれない画像が得られます。

こらに、このbmpファイルを明度調整すると以下のような画像を得ることができます。

この画像は、恒星を含む背景についてはDispAモードによる長時間平滑値が表示され、それに検出流星が重畳された画像になっています。

ちなみに、背景に縦に帯状の濃度ムラがあるのは、CCDの感度ムラまたはキャプチャボードA/D変換特性が検出されているものと思われます。

このように、DispA,DispH,ClearHを併用すると、従来動画の各フレームをコンポジット合成して得ていた画像と類似した画像をリアルタイムに得ることができます。

参考までに、DispW,DispH,ClearHの画像を以下に示します。この画像では、恒星はマスクによって示されるので、実際の恒星画像とは大きさ、輝度が異なり、その位置はより分かりやすくなります。用途に応じて使い分けることができます。


Store Map モード ではDisp モードに依存せず、常にマスク画像、ヒットマップ、長時間明度平滑画像を1枚のbmpファイルとして格納しておくことができます。各情報は以下のように、別々の色チャネルに格納されています。

本情報は、後処理プログラムで検出状態をできるだけ再現することを目的とした情報で、鑑賞の価値はありません。

上述の流星の場合の情報マップ画像は以下です。